『具体』を知れば、世界が広がる
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具体フィールドミュージアムについてAbout
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兵庫県阪神南県民センターでは、進取の気性に富んだ「阪神間モダニズム」の文化風土を背景に誕生した「具体」について、作家や活動の軌跡などの魅力をご紹介するとともに、ゆかりの地を巡るマップやまち歩きのモデルコースを作成するなど、「“具体”を知る、見る、体験する」をテーマに、エリア全体をミュージアムに見立てた「具体フィールドミュージアム」を実施します。
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印刷用MAPはこちら 印刷用MAPはこちら芦屋、西宮、尼崎を中心に、神戸そして大阪。阪神間の各地に点在する具体美術ゆかりのスポットをマップ上でご紹介します。地図下にある各スポットの名称をクリックすれば写真と詳細な情報が表示されます。具体に関する情報収集にお役立てください。
具体関連
所蔵美術館
- 1 芦屋市立美術博物館
- 3 白髪一雄記念室
- 5 大阪中之島美術館
- 2 公益財団法人西宮市大谷記念美術館
- 4 兵庫県立美術館
阪神間モダニズム
1ルネサンス クラシックス芦屋ルナ・ホール
1970年開館
吉原治良と親交の深かった建築家山﨑泰孝が設計した多目的シアターの傑作。黒づくめの内部空間に、ホワイエには吉原の白い線の作品(1970年)が走る。「具体」解散後、白髪一雄が《芦屋》(1973年)を舞台で公開制作したゆかりの場所。
芦屋市業平町8-24( Google マップで見る )
コラムを見る2芦屋公園
「真夏の太陽にいどむモダンアート野外実験展」(1955年)、「野外具体美術展」(1956年)の会場となった、国道43号以南の芦屋川東岸に沿いに広がる公園。約3万平米のスペースに400本以上の黒松が生い茂っている。
芦屋市浜芦屋町4, 5( Google マップで見る )
3関西学院大学 西宮上ケ原キャンパス
1929年に神戸・原田村から移転。阪神間モダニズムを象徴するスパニッシュ・ミッション・スタイルの建築群は建築家ヴォーリズの代表作である。吉原治良のほか(原田村時代)、村上三郎、嶋本昭三、吉原通雄らが学んだ(絵画部弦月会には吉原や村上が在籍)。
西宮市上ケ原一番町1-155( Google マップで見る )
4旧関西学院(現神戸文学館)
1889年に宣教師ランバスが神戸・原田村に開校。赤レンガの神戸文学館(元チャペル)は当時の面影を今に伝えている。吉原治良は芦屋・精道村から、この高等商業学部に通った。
神戸市灘区王子町3-1-2( Google マップで見る )
5西宮浜マリナパークシティ(アートストリート)、新西宮ヨットハーバー
1998年に街開きした市街区で、元永定正のカラフルな彫刻《空・あめかぜてんき》《海・あめかぜてんき》が楽しめる。隣接のヨットハーバー内には「瓶投げアート」として知られる嶋本昭三の《平和の証》がある。ともに「具体」解散後の作品。
・西宮浜マリナパークシティ(アートストリート)
西宮市西宮浜4丁目( Google マップで見る )
・新西宮ヨットハーバ-
西宮市西宮浜4-16-1( Google マップで見る )
6旧嶋本昭三邸(現Gallery Art Space)
旧嶋本邸は、結成から1963年まで「具体」の事務局の役割を担った。浮田要三から譲り受けた印刷機を用いて機関誌『具体』第1号はここで印刷される。のちに建物は建て替えられ、嶋本の活動拠点「ART SPACE」として使用された。
西宮市甲子園口1丁目1-10( Google マップで見る )
7白髪一雄旧宅兼アトリエ跡(現ログキャビンビル)
白髪一雄旧宅兼アトリエ「木市呉服店」(1890年創業、1982年閉店)
白髪一雄は賑やかな商店街で育ち、生家の呉服店の2階を住居兼アトリエとした。妻・富士子も当初は「具体」の会員として活躍したが、一雄のアクション・ペインターとしての活動を支えていくことを決意。夫妻は二人三脚で制作に打ち込んだ。
尼崎市神田中通3-49( Google マップで見る )
8グタイピナコテカ跡地(現三井ガーデンホテル大阪プレミア)
グタイピナコテカは、1962年、現在の大阪市北区中之島三丁目に開設された「具体」の私設美術館。1970年までその活動拠点となり、「具体」から国内外の作家まで多くの作家たちの展覧会が開かれた。現在は三井ガーデンホテル大阪プレミアが建つ。
大阪市北区中之島3-4-15( Google マップで見る )
コラムを見る9日本万国博覧会跡地(現万博記念公園)
1970年「人類の進歩と調和」をテーマとした日本万国博覧会跡地(大阪万博)に整備された総面積約260haの公園。大阪万博会期中には「グタイグループ展示」や「具体美術まつり」が開催されるなど「具体」の活動と大きなゆかりがある場所である。
吹田市千里万博公園( Google マップで見る )
コラムを見る1芦屋市立美術博物館
1991年開館
芦屋ゆかりの近代・現代美術作品や歴史資料の収集・保存、調査研究を行い展示している。1954年に芦屋で結成された「具体美術協会」に関わる作家の作品を多数収蔵し、随時展覧会で紹介している。
芦屋市伊勢町12-25( Google マップで見る )
2公益財団法人西宮市大谷記念美術館
1972年開館
実業家大谷竹次郎のコレクション、土地建物が西宮市に寄贈されて開館した。1991年の増改築工事により現在の姿となる。当初からの近代日本画、洋画に加え、「具体」作家を含む地元作家の作品や現代美術の収蔵も行っている。
西宮市中浜町4-38( Google マップで見る )
3白髪一雄記念室
2013年開設
尼崎市所蔵作品を中心に年2回の展示替えを行う。地元尼崎を愛し、市と関わりが深かった白髪の紹介拠点。併設の「あましんアルカイックホール」には、白髪が描いた原画《祝いの舞》をもとにした緞帳が使われている。
※緞帳の使用状況は催し物によって異なります。
尼崎市昭和通2-7-16(尼崎市総合文化センター4階)( Google マップで見る )
4兵庫県立美術館
2002年開館
阪神・淡路大震災からの「文化の復興」のシンボルとして開館。前身である兵庫県立近代美術館時代から築かれた「具体」コレクションは国内外有数の規模を誇る。展覧会や教育普及活動のほか作品の保存修復事業も行っている。
神戸市中央区脇浜海岸通1-1-1( Google マップで見る )
5大阪中之島美術館
2022年開館
19世紀後半から今日に至る日本と海外の代表的な美術作品を核としながら、「具体美術協会」をはじめ大阪で展開された芸術活動にも目を向け、6000点超のコレクションを所蔵。アーカイブズ情報室で「具体」関係資料を管理、公開している。
大阪市北区中之島4-3-1( Google マップで見る )
1旧山口邸(現滴翠美術館)
1933年竣工
阪神間モダニズムの時代、実業家・山口吉郎兵衛の邸宅として建てられた。蒐集家、数寄者であった山口は滴翠と号し、茶の湯の空間を配したモダニズム建築を誕生させている。
芦屋市山芦屋町13-3( Google マップで見る )
2旧山邑邸(現ヨドコウ迎賓館)
1924年竣工
灘の酒造家・八代目山邑太左衛門の別邸として阪神間モダニズムの時代、山肌の自然環境と調和するように設計された。近代建築の三大巨匠のひとりフランク・ロイド・ライトの作である。
芦屋市山手町3-10( Google マップで見る )
3芦屋仏教会館
1927年竣工
1927年、丸紅商店(現・(株)丸紅)社長、伊藤長兵衛の発願と寄付により創設された。仏教講座や地域に根ざす文化的催しが行われ、芦屋川畔のランドマークとなっている。第2〜5回芦屋市展(1949~52年)の会場でもあった。
芦屋市前田町1-5( Google マップで見る )
4深江文化村(芦屋文化村)
1924年竣工
芦屋浜の別荘地の西に13軒の洋館が芝生の庭を囲むように建設された住宅地。近くにはリゾート型オーベルジュ「文化ハウス」(1930年竣工)もあり、国際色豊かな交流の場となった。
文化ハウスにはルーチンが滞在し、深江文化村にはメッテルも居住して、貴志康一、服部良一、朝比奈隆らが学んだ。
神戸市東灘区深江南町( Google マップで見る )
5旧甲子園ホテル(現武庫川女子大学甲子園会館)
1930年竣工
フランク・ロイド・ライトの弟子・遠藤新設計による近代建築の名作。迎賓館的側面を兼ね備え「東の帝国ホテル、西の甲子園ホテル」と並び称された。1934年、滞在中の藤田嗣治を若き吉原治良が訪ね、薫陶を授かった。
西宮市戸崎町1-13( Google マップで見る )
6武庫大橋
1927年竣工
阪神国道の開通とともに架けられた武庫大橋は、北西詰に同時代に誕生した旧甲子園ホテルとは双璧の名作であり、両者は決して無関係とはいえまい。阪神間モダニズムの世界へのゲートウェイのようにその時代の景観を伝えている。
(自) 武庫大橋の西宮市側の番地の地先
(至) 武庫大橋の尼崎市側の番地の地先
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モデルコースRecommended routes
MODEL COURSE
エリア別に、そしてテーマに合わせて、具体美術ゆかりのスポット、美術館や各種施設を巡ることができる6つのモデルコースに加え、1日・半日コースを策定しました。モデルコースを参考にしながらプランを練ってください。 We have created six recommended courses that take you around Gutai Art-related spots, museums, and various facilities, in addition to full-day and half-day courses, according to area and theme. Please use the recommended routes as a reference when creating your plans.
VIEW ALL「具体」のスタートライン ─ 芦屋川畔での野外展─
Outdoor Exhibitions
黒松が群生する芦屋川畔の芦屋公園において、「真夏の太陽にいどむモダンアート野外実験展」(1955年)、および「野外具体美術展」(1956年)が開催されました。実際に使用されたのは、国道43号線以南から河口に至る広大なエリアのうち、鵺塚橋以北の区画です。当時はまだ海岸線が埋め立てられておらず、白砂青松の砂浜が広がっており、多くの人が海水浴の行き帰りのついでに野外展を目撃したといいます。1955年の野外実験展は、いわば芦屋市展の番外編のような位置づけでしたが、翌年は明確に「具体」の主催事業となり、夜間に発光する作品が増えるなど、全体によりスケールアップしました。
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COLUMN
具体に関する有名なトピックからあまり知られていないエピソードまで、コラムとしてご紹介します。
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阪神芦屋駅周辺
芦屋市公光町、川西町
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1956年『ライフ』誌取材① (4月6日〜8日) ─ 吉原製油西宮工場跡地での制作風景
西宮市今津浜
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1956年『ライフ』誌取材② (4月9日) ─ 一日だけの野外展(廃墟展)
尼崎市武庫川河口
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国鉄・阪神電鉄の開通とリゾート開発
阪神間
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勝ってくるぞと勇ましく
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東京進出
東京
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舞台を使用する具体美術
大阪市北区
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芦屋浜 ─ 松林のランドスケープ
芦屋川河口
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0(ゼロ)会 1952-55年 旧白髪邸など
阪神間
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白髪に影響を与えた尼崎のまち 尼崎中央商店街周辺
尼崎市神田中通、開明町など