コラムCOLUMN
革新的な芦屋ルナ・ホール
芦屋市業平町
芦屋市民会館の隣に1970年に開館した多目的ホールであり、芦屋市民センターの一部門である。開館当初の一時期は、ホール設計者の建築家山﨑泰孝の大胆なコンセプトが具現化され、客席が舞台を四方から囲めるアリーナ型にも三方囲舞台にもできる、舞台と観客の関係をトータルに演出できる日本初の革新的な多目的ホールとして注目された。建築の内部は全て黒子役に徹し、現実から別世界への導入とするために徹底的に黒くされ、山﨑泰孝の依頼によって吉原治良による白い線が空間を走る環境的な《作品》(1970年)がホワイエに設置された。1973年には白髪一雄が舞台の特性を存分に活かして公開制作を行った。芦屋における「具体」の本格的な回顧展「吉原治良と『具体』」が芦屋市民センターで開催されるなど、「具体」ゆかりのスポットとして知られている。
関連場所
ルネサンス クラシックス芦屋ルナ・ホール 芦屋市業平町8-24