具体フィールドミュージアム

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舞台を使用する具体美術

大阪市北区

元永定正《のびる》1958年、舞台を使用する具体美術 第2回発表会
©Motonaga Archive Research Institution Ltd.
提供:大阪中之島美術館

野外展を契機に、「具体」の作家たちは作品と「空間」との新たな関係性に目覚めていく。絵をただ壁にかけるだけでなく、より「空間」と密接に関わりあう作品のあり方、いまでいう「インスタレーション」のはしりである。次に彼らは、足で絵を描いたり、全身でクラフト紙のパネルを突き破るといった独特な制作方法を取材陣に公開することで、結果としての作品のみならず、それに至るプロセスの重要性に気付いていく。美術における「時間」性の発見は、舞台空間で美術作品を提示するという発想へとつながっていった。従来は演劇に従属していた舞台美術が逆に主役となり、物語のないドラマを展開することで、いまでいう「ハプニング」や「パフォーマンス」の先駆的な表現となったのである。

 

 

関連場所

舞台を使用する具体美術 産経会館(現サンケイホールブリーゼ)

大阪市北区梅田2-4-9

舞台を使用する具体美術 第2回発表会 朝日会館(現フェスティバルタワー・ウエスト)

大阪市北区中之島3-2-4

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