コラムCOLUMN
阪急西宮北口界隈
西宮市高松町など
阪神・淡路大震災(1995年)以前、阪急西宮北口駅の南西には県営住宅が建ち並び、その一画に村上三郎が暮らしていた(1953〜1993年)。1956〜58年には、住む場所に困窮した元永定正が一時的に同居している。住居そのものは決して広くなかったが、共用部の屋上で競い合うように大作を描いた。「舞台を使用する具体美術」(1957年)のための白髪一雄の演目《超現代三番叟》のリハーサルも、この屋上で行われている。
1958年、元永は村上家を出て、阪急西宮北口駅の北東、高木東町にある真言宗の寺院「大日寺」に引っ越した。座敷や蔵、時には庭をアトリエとし、よりのびのびと大作が描ける環境が手に入ったのである。1957年にフランスの美術批評家ミシェル・タピエが来日し、「具体」の作品は大画面の絵画が中心となっていく。ちょうどこのタイミングで広い制作スペースが手に入ったことは、元永にとって非常に好都合だった。
関連場所
阪急西宮北口駅 西宮市甲風園、高松町、高木町など